[東海大学主催 IFFC3オフィシャルレポート]

 今回で、順延1回を含め、足掛け4年で通算3回を迎えたIFFCで
すが、この「IFFC」も大方の方々に認知された大会として定着して
きたかと思います。ある日の板敷のランディングで、「今度のIFFC
は・・・」などと、私の知らないフライヤーの日常会話の中に、当たり
前のように出てくるようになり、うれしく思っています。

 今回は前回優勝の上智大学の代行運営として、東海大学が再び主催す
ることになりました。前回に引き続き、IFFC大会運営委員長に須田、
IFFC大会競技委員長に佐々木さん、そしてIFFC大会規約委員長
に私平澤を中心とし、それに欠かせない役どころとして、BBQ担当役
員に小間井さんことマキちゃん、八木、阿曽井、ビールサーバ担当役員
にアントンさんというお馴染みのメンバに、東海大の学生をテイクオフ、
ランディングのサポートとして迎えたスタッフ、止む無く大会に参加で
きなかったが、発電機を提供してくれた岡ちゃん、その他、事前準備、
当日準備等、いろいろな方々の協力を仰ぎ、大会の開催に至りました。
 
 諸般の都合により遅くなりましたが、東海大学のリベンジへの奇跡、
いや"軌跡"として大会を振り返ろうと思います。尚、今回残念なことに
初回から参戦の古豪の常連大学、立教大学、日本大学の不参加のため、
参加チームは東京大学8名、東海大学14名、前回優勝チーム上智大学
10名、チームマグナム6名、横浜国立大学6名、ピュアーズ20027名、
金沢魂8名の7チームでの大会となるはずでした。尚、東海大学は、
初回大会で並み居る角なしグライダーを蹴散らし、ファーストゴールを
果たした名誉王将の牧野さん、今年の日本選手権4位の好成績を残した
サルこと王将中神が仕事の都合で参戦できないという事態のまま大会を
迎えることになりました。それでも、パイロットの役員専任者を送り込
みながらも尚かつ14名という単一大学のパイロット軍団を揃えての参
戦は他大学の追随を許さない状況であることに変わりはありませんでした。

 今大会を迎えるまでの週間天気予報は曇りか雨・・・我々大会運営側
も直前まで天気を気にしていました。大会運営委員長の須田も気象予報
士の川田と密に連絡をとりながら、土曜日になり、ようやく日中に晴れ
間が覗くが、雷雨の心配もあり・・・というような微妙な予報のまま大
会を迎えることになりました。

 土曜日の午後から上記役員たちが三々五々板敷に集結し、セットアッ
プ場所、競技の検討、及びBBQ関係は買出し後、仕込みに入りました。
すると、板敷に1本の電話が入りました。そうです、この日ハワイから
急遽この大会のために帰国した立教大学の郷田さんから「明日、立教大
学も大会に出るから、立教大学のセットアップ場所を空けておいてくれ!」
との電話でした。これで、参加チームは8チーム62名のエントリーの
にて大会を開催することになりました。

 尚、このIFFCの主旨は、日本一の最強大学を決定するという目的
から、むたみやたらに混合チームによる最強チームの結成を抑えるべく、
混合チームには一律0.8の係数を乗じることにしました。また、固定
翼グライダーには一律0.7の係数、例外として金沢魂には混合チーム
でありながら、遠路はるばる参加していただいたということで、係数は
0.9に抑えるという特例措置をとることにしました。

 この夜は前夜祭と称し、謎の中華料理屋「栄華」こと謎中の座敷にて、
遠路はるばる大会に参加していただいた金沢魂の面々も含めて、前日入
りした選手、及び関係者約30名ほどで宴会がとり行われました。 

 ・・・とまあ、毎度前置きは長くなってしまいましたが、ここから大
会を振り返りたいと思います。結局当日は事前の心配はどこ吹く風やら
日曜日は朝から快晴で、ハンググライダーおよびBBQをやるには持っ
てこいの日になりました。タスクは10:00に発表されました。

TO
 ↓
C:大覚寺
 ↓
B:吾国反射板
 ↓
D:ポンプビル
 ↓
B:吾国反射板
 ↓
G:ウインドスポーツ
 ↓
LD

の全長12.3kmのタスクです。前回大会早起きに成功した前回優勝の上
智大学は、集合の9時には、福田さんと産休明けのアンラクの2名し
か揃っていませんでした。少し遅れて代々木が来ましたが、前回早起
きで勝ったことをすでに忘れてしまったのでしょうか! この時点で
上智大学は初回大会の出遅れスタートの二の舞になりつつありました。

 今回トップを切ったのはピュアーズのヒロシ選手が10:14にテイクオ
フ。その次は東海大学のテツロウ選手。昨年は不参加だったリベンジ
の意気込みをぶつけるため、早々に勝負に出る。テイクオフから50〜
100mほどを大事に上げていく・・・その後、10:20から分刻みで次
々に選手がテイクオフしていきます。

 やはり今回も多くの選手を送り込んだ東海大学と上智大学を中心とし、
途切れなくテイクオフしていきます。東海大学の10:15のテツロウ、10:
26の呉屋に、上智大学は10:28に福田さん、さらに10:33にはアンラク、
そうすると、東海大学は10:36にみのる、10:39に笠間、10:45に恵美子、
10:47にヨヨギと、ここぞとばかり2つの大学は惜しげもなく選手団を
つぎ込んでいきます。

 今回も大会競技委員長佐々木さんの絶妙のタスク設定により、ゴール
する選手とそうでない選手のふるい分けが行われ、62名中、15名が
ゴールするというおもしろいほどの競技となりました。結果的には前半
の11時までにテイクオフした選手の中から12名がゴールしました。

 しかし、ソアラブルなコンディションが一段落したと思われたその後
12:31のマグナム勇一さん、12:35のマグナムおぼつちさん、それに12:38
の東海大学の社会人1年生のおぶつこと哲也は、この遅い時間帯でゴー
ルし、立派でした! 東海大学は確実に若手の押し上げにより、より層
が厚くなっていってます。

・・・で、各チーム上位5名の総合成績は以下の通りです。詳細成績は
添付ファイルを参照してください。

優勝:東海大学:9724点
2位:東京大学:4860点
3位:上智大学:4574点
4位:マグナム:4382点
5位:ピュアーズ2002:3001点
6位:金沢魂 :1464点
7位:立教大学: 105点
8位:横浜国立大学: 74点

 立教大学は突然のいきなりの参加のため、郷田さんがテイクオフに着
くと、うなぎは手首の故障のため見学、それでなんと、きさえちゃんこ
と作造とたった2人の大会の参加でした。でも2年連続の最下位は免れ
た格好になりました。来年はほんと古豪復活してもらいたいものです。

 競技終了後、ランディングでは一人一人にアントンさんが生ビールを
注いであげ、マキちゃんの特製トッピングのサンドイッチ、八木、阿曽
井のもつ煮込み、その他、焼肉、海鮮焼きなど、総勢100名ほどのB
BQを堪能しました。

 閉会式のアントンさんからの講評で、「今回は東海大学の圧勝!だな。
この2位とのダブルスコアの埋め合わせは並大抵のことでは他大学は勝
てないでしょう!東海大学に勝つためには何か方策を立てないといけな
いですね!」とのこと。その後、何人かの方々から、東海大にも人数
が多いと不利になるハンデをつけてはどうかなど、いろいろアドバイス
をいただきました。まあ、得点方法に関していい意見でもあれば遠慮な
く言ってください。今後の検討にしたいと思います。

 夕方5時ごろからは、川田の気象予報士の予報通りに雨が降ってきま
したが、その雨の前に片付けも終了し、大成功の大会となりました。
来年は大会運営委員長の須田も言っている通り、運営側スタッフを一新
して臨む大会となる予定ですので、更なるみなさんの参加、協力の支援
をお願いします。

以 上


[チーム金沢魂 堀川選手 レポート]
裏週刊堀川 2002年 5月第3週号  IFFC2002

 5月19日に板敷でIFFCというローカル大会(関東出身大学別お祭り大会)に出ることになっている。去年出ていて、行くことになった経緯は一緒で、もちろん今年も「金沢魂」(1年前のレポート参照)
 最初、17日金曜日の晩に出る予定だったが1週間前から天気予報はずっと雨。もう行かないものだと思ってたら、金曜の晩になって日曜が晴れそうな予報に変わった。それでもわざわざあんな遠くまで行く必要は・・・と思っていたら、北陸組はもう出発したとのこと。大阪組は土曜日に出発する事になった。
 18日土曜日、昼前、長谷中号イプーが滋賀県の私の自宅まで来た。去年と同じく、長谷中さんと、ここ3年ほどIFFCでしか飛んでいない河野さんと私の3人である。
 首都高では渋滞によるタイムロスが20分ほどあったものの、高速は120〜130キロで走り続けて7時間弱で八郷町の謎中に到着。宴会。最後はアントンさんのダジャレ軟禁にみんなやられていた。
 それからウインドスポーツで2次会。そんな大酒飲んだ訳でもないのに、気持ち悪くなった。

 19日日曜日朝、目が覚めると八郷の盆地のみ晴れている。2日酔いで体調はすこぶる悪い。
 今年の金沢魂の北陸組は、金子さん、長岡さんは去年と同じ。キリちゃんと呼ばれる若い女性。それと柴田さんは去年砺波のスカイフェス2日目の競技で私を迎えに来てくれた人、の4人、計7人。
 8時半頃板敷に上がり、狭く組む。主催者側天気予報によると、「今、思ったより日照は少なく、これから天気が良くなることはない。雲底も上がらない。6時には寒気の影響で雷を伴う雨が降る。西の天気の進みが早いので、3時頃には雨が降るかも」そしてタスクは、大覚寺→反射板→ポンプ→反射板→ウインド→LD。 体調は最悪に近い。頭痛、腹痛、嘔吐感、ピーピーで苦しい、気持ち悪い、力入らない。
 10時、ゲートオープン。切り込み隊長は長岡さん、機体は旧型のST。それなりに上がっている。各チーム次々と飛び出す。しばらくしてキリちゃん(スティング)が金子さんの誘導によりブッ飛んだ。彼女はハング歴は私と同じくらいで、平日フライヤーでかなりの本数を飛んでいる様だが、ソアリングはしてないらしい。
 高いのは800m雲底ぐらいまで行っている。この状況なら待つ必要なしと、金子さん(ライトスポーツ試乗機)と私が準備する。まずゴールは出来る、パイロン取り終えたら燕、足尾に行けるかも、(でも飛んだら上空でゲロするかも)と思っていた。
 久しぶりに10時台に飛ぶ。ランチャーに立ったときはブローがやんで風が弱かったが、走れば問題ないと思って走り出す。ところが思ったように力が入らず、ドタドタと腰砕けのように走りながら情けなくテイクオフ。
 出て、右に行くとサーマルがたくさんある。強いがかなり小さい。周りはハングだらけ。強いリフトでグイッと上げながら逃げるように大覚寺行って戻ってきて上げる。少々上がってもリフトは小さいまま。リフトの強さの割に、妙にノーズがペコペコする変な感じ。周りに何機かいるからやりにくい。
 上がったときにそれは650mで打ち止めの感じで、反射板方面に良さげな雲があったので移動、しかしずっとリフト無し。帰りにちょっと粘ったが上がらず、テイクオフ前に400mで粘る。するとどんどんショボくなってきて、周りがハングだらけで粘ることになってきた。
 これはもう、命がけの戦いである。ちょっとリフト見つけたら、逃げ道ないぐらいにたかってくる。上がらないけど穏やかな状況じゃないし、おそろしくて仕方ない。少々がんばってみたが、やってられなくなってランディングへ。でもこちらでも200m切った高度に数機粘っている。テイクオフ前よりは混み方がましなので、ちょっと粘って、でも上がらず、周りが全部降りたところで私もランディング。
 長岡さんと金子さんはもう降りていた。たたむ場所まで移動して、もう体が動かない。全然な結果で終わって、時間も早いから普段の体調ならリフライトに上がっていただろうが、倒れ込んで2時間ぐらいそのまま寝転がったまま。その間に金子さんは試乗機タロンで飛ぶために上がり、河野さん、柴田さんも降りて、キリちゃんはリフライトし、最後に飛んだ長谷中さんもさっさと降りた。
 予報と違い天気はいいままで、雲底もそれなりに上がった。金子さんはタロンでタスク関係なしに燕山に行った。なんとか起きあがって畳んで、この大会最大の目玉、食べ放題飲み放題100人(選手は半分)バーベキューに参加するもほとんど食べれない。それでもビールは何杯か飲んだ。
 今年は早めの閉会式。ゴール者15人で、金沢魂にはゴール者無し、ブービー。それからみんなが片づけ終わるころに雨が降り出し、OPAでウダウダしてから帰途に。そのころには外は大雨の雷あり。これは天気予報が当たった。
 2日酔いの体調不良がここまで続くことはないので、これは食中毒だと確信した。で、帰りはほとんどずっと車の中で倒れたままだった。その後も頭痛腹痛は2,3日続いた。ところが、これは食中毒ではなかった!先週末辺りから、滋賀県ではウイルス性胃腸炎の集団感染が局地的に蔓延していたのであった。

おわり


[昨年のチーム金沢魂 堀川選手 レポート]

裏週刊堀川 2001年5月第2週号  遠い遠い

 5月11日金曜日夜9時自宅発、10時過ぎから長谷中邸にてグライダーを長谷中号に積み替え、近くで河野さんを拾って高速を東へと走り、一晩かけて茨城県八郷町に到着したのは朝6時か7時ぐらい。今週は長谷中さんに誘われ、チーム「金沢魂」に加わり、板敷で行われるIFFCと言う出身学校別大会(寄せ集めチームもあり、あまり厳密でない)に来た。 9時に金沢本隊(とは言っても3人)と合流し、「金沢魂」6名、金子さん、長岡さん、大杉さん、長谷中さん、河野さんと私。大会は日曜日だけで、今日はフリー。OPAでビジターフライト料1500円を払い、山へと上がる。
 板敷は山が低い!サーマルエリアなのに霊石ほどしかない。谷を挟んで西5q程に高い燕山があり、そこから続く尾根沿いの南には、足尾がある。さらに南には筑波山が見えている。ここは北へ流すクロカンが醍醐味らしいがクロカンする気もないなら、燕山から足尾、筑波山を目指す事を先ず考えるだろう。
 今日は朝から快晴で、10時に上がったがテイクオフはグライダーで一杯だった。横に長いテイクオフには、ランチャーが3つあり、狭くはないが特別広くもなく、50機が限度と言ったところであろう。こんなに狭っ苦しく組んだのは初めてだった。
 ここで凄いのはタンデムスクールやってる桂さん。飛んで、降りて、すぐに上がってくるのを繰り返す。
 南向き斜面に、午前中は右クロスで息をする弱い風、タイミングを見て飛び出すことはできる。飛び出して行くのを眺めていて正面はどうも渋く、タイミングもあるがブッ飛ぶ人半数ぐらい。ただ、上がった人は結構高い。金子さんは昼前に出て、いつの間にか高い。そのころ北東奥にだけだが雲ができて、いい感じに見えたが、前が渋い。初めてのエリアだし、もうちょっと楽そうになってからにしようと待つ。
 待つ・・・雲はなくなり、ブルースカイ。・・・だれかスタチンしたが無事で、中央ランチャーの前にクロカンの翼が立った。他にも翼と木がかすっていくような、テイクオフもあったりした。
 待つ・・・1時頃、強めの間欠ブローが入るようになったが、正面の状況は相変わらず。全体的にちょっと雲が出だしたが・・・もっと南風がしっかり入ったら楽に上がる様になるだろうと待つ・・・桂さんは「10本目」とか言って飛び出す。・・・いつの間にやらもう2時前、のこりは20機以下になってみんなダラダラモード。いつまでも変わらない正面の状況だが、これ以上待っていても仕方ないと思い、準備する。
 東のランチャーに立ち、間欠で来るブローに合わせて出ようとするが、風がクロスでいまいちタイミングを計っては踏み込めない。来るブローもクロスなので、安定したホールドもできず、出れない。15分ぐらいそんなんなんで、あきらめてブローのない時にテイクオフ。
 走り出して、しまった!ノーズが上がった!左に傾いた!!今さらもう遅い、右寄せ全開で走りきる!・・・・なんとか無事出れたが、久しぶりに、1年半前の正月龍門以来に最悪なテイクオフをしてしまった。原因は体の感覚に頼りきっていて、全く何も考えずに走り出したことだろう。ピッチと持ち替えは狂いがちになるので、毎回意識することが大切だ。特にクロス風の時なんか。
 まず右へ進み、気流は荒れているが何もヒットしない。下がるだけなので、折り返して戻っていくと、テイクオフより少し右の所、200mで当たった。掴みにくかったが、ここで外しては終わりとしがみつき、上がっていく。そして山より少々高くなると後は何とかなる。
 気流は荒れ気味、結構しんどい。雲の影は南西の風を表しているが飛んでる所は南風、800mを越えると南風がかなり強い。+2以下で上げていては、戻ってくるのにかえってロスの方が多くなる。この時間、この山からでも、裏のゴルフ場まで流して上げて1200m。南の、さらに南にはただただ平地があるのみ、北の方には山はあるが平地が多い。西の燕山の裏には立派な川があり、そのはるか向こうには山並みが続く。
 そのうち雲はなくなり、また青空。1000m程になると燕山は下に見えて、何度か行こうとするが強い南風にはねかえされる。徐々にずいぶん渋くなってきて、3時近くなるとその辺をうろつくのもやりにくくなってくる。
 もう降りてもいいやと、1000mになったときに、燕山から南東に伸びる尾根に突っ込みに行く。進めば進むほど下がり、山は大きくなってくる。結局その麓で折り返し、戻ってきてランディング上空150mから粘る。粘れる状況だったので10分ほど粘ったが、最後にスカッと落とされてランディング。最後は余裕を見過ぎて、遠い方の田んぼに降りた。
 ランディング場は休耕田2枚、とは言っても1つが大きいのでそこそこ広い。南北に長めで、東西はちょっと段々になっているので、地形的に南北風になりやすいが、東西風であっても南北に進入するのがいいだろう。田んぼを分ける小川の上には金網があるが、ここには降りない方がいい。
 晩はウインドウスポーツに宿泊、ここのグライダーラックにはもの凄い数のグライダーが置いてあった。晩の宴会にも呼ばれていて、謎の中華料理屋「謎中」で40人ぐらいで宴会。

 日曜日も快晴。朝から燕山、足尾と続く山脈の東面には積雲ができていた。大会は9チームがエントリー、フリーフライトを含めると総勢100機にもなるので、組んでいいのは1チーム4機まで。「金沢魂」は、長岡、金子、堀川、長谷中、大杉、河野の順。8時に上がって組みだし、もの凄い混雑の中で9時には組み上がっていた。こんなに早く組んだのは初めてだ。
 金子さん(RCS)は、組んだ状態でフルVGにしていたので、「え、そのままテイクオフするんですか?」と聞くと、走るために最初からこのままだ、と言う。(それは冗談であったが)何だかやたら固くなったトップレスのVG上空ではあまり引けないので、私も地上で、フルまではしないが引いて飛んでみることにする。
 10時前にタスク発表。関係なく桂スクールは既に始まっていた。しかも今日はランカフェのオーナーさんも同じようにタンデム講習をしている。が、若干桂さんの方が回転は速い。
 タスクは、反射板→大覚寺→ポンプビル→反射板→燕山鉄塔→サル公園鉄塔→メインラン。反射板はテイクオフから山沿い東に1qない。大覚寺はテイクオフから山沿い西1.5qの山が途切れる辺りの麓。ポンプビルは、テイクオフから1.5qにあるメインランから南側700mぐらいだが、「思ったより遠いので、無理に行くとランディングに戻れなくなる」と注意を受ける。サル公園鉄塔は、足尾から南に何qか行った所。タスク1000点、タイム1000〜500点の比例、ファーストゴール1000点、クラス2は.7掛け。
 11時前にダミーが飛び出し、上がる者もあれば降りる者もあり。ゲートオープンして、出た選手はたいして上がらないが粘っている。金沢魂一番手長岡さんも同じく、しかし暫くしてあえなくランディング。飛び出す判断は隊長金子さんに任せて、わたしはそのすぐ後に出ようと金子さんと同じく準備をする。状況を見ていても、ちょっと高くなったと思ったらまた低くなるの繰り返し。しばらくして金子さんはハーネスを脱いだ。私はカラビナを掛けたらいいだけの格好で横になる。するとそのうち寝てしまった。
 寝ていてもぼんやりと、タンデム機セットアップして「本日7本目」とか、また「本日8本目」とか回転しているのは分かる。そして12時過ぎ「金子さんハーネス着だしたで」と、長谷中さんに起こされて、「あ・・・・ん、、、そ、そうや、今板敷にいて、これから飛ぶんや」と我に返る。
 状況は、テイクオフの右で高く上がりだした様子。用意するが、混雑した中、前に出る人たちが時間がかかって、暫く出れない。なんとか4人ほどが出て、次に金子さんランチャーへ。私はその次。金子さんはさっさと飛び出した。
 私もさっさと出ようと思ったが。風が左クロスで安定しない。弱まったところでホールドしようとするが、なかなか安定して持ち上げられない。「西でま〜す!」と叫んでから、安定させれず「な、なんで出れへんねん!」とぼやくこと頻り。後ろに控えるタンデム機も気になる。
 5分ぐらいかかって、やっと安定してテイクオフ。昨日の失敗があるので、今日はかなり意識してちゃんと出た。そして、右へ進んで無い「あれ?」折り返してヒット「ああよかった」。今日も荒れ気味だ、かなり力がいる。2分ぐらいテイクオフレベルで「えいや!うりゃ!」とやっていて、弾かれそうになって腕力全開にしたとき、「これでは腕力の限界は目前だ、とても抑えきれん!」と思ったときに気が付いた、「あ、VG引いてたんだ」 VG開放すると、腕力の消費はかなり抑えられた。
 上空今日も南風、昨日ほど強そうではない。一発目で800mまで上がって、そのまま反射板へ。尾根沿いだし反射板なのに、行って帰るまで当たらず。テイクオフ近くまで戻ってきて上がり出す。ちょっとして、すこし西にいた集団がこちらに来るので、交差して場所入れ替え。
 またテイクオフ前辺りに戻ってから上がって、もう一度800m辺りまで来る。この時に金子さんと絡んで隊長についていこうか一瞬考えたが、やはり人と近くで飛ぶのは苦手なので、誰もいないところを目指す。その間に長谷中さんはブッ飛んでしまった。
 次にたれる時間帯になって、400mぐらいに下がって探し回る。集団が東にいたので私は西へ。そこでもう一度上がって、でもまたこれも800mで打ち止めのような感じ。東でも上がりだしていたが、「まあいいか」とそのまま大覚寺を経由し、スピードを上げて向かい風の中、ポンプビルへと向かう。VGを引いてみたが、力のない私ではハーフまで引くのがやっとだった。
 ズルズル落ちる。ランディング上空450m。山を見て、まあ何とかなると思い、そのまま進むと更にズブズブ・・・ええぃ、行ったれ!とポンプビル回ったら、のこり250mになっていた。もう、隣の小山の上にさえ出れない。だがまだ諦めたわけではない。
 ランディングまで戻るが無し。だが少し山寄りで、粘れる。何だか最後は昨日と同じパターンだ。何とかもう一度山の上へ・・・だめだった、下がってしまった。あとは降りるだけだ。
 残り50m位になって、ランディングの吹き流しがタレた!目線で見ても、速そう、伸びそう、もう、仕方ない。狙いは近い方(片付ける場所に)の田んぼ。ファイナルアプローチ、それはよくてもやっぱりメチャ速い!膝下で草をカサカサとこすり、これがギリギリだと思えるまで粘るがそれでも速い。両手を押し出し、走ることが出来ずにノーズを地球に刺す。でもここは下が土だから、グライダー何ともなくてええわ!
 途中で引き返せばよかったものを、無理に突っ込むからパイロン3つ回っただけで燕山も行けず、フライト時間もたった20分で終わってしまった。金子さんはフルパイロン回ったし。でも、早く降りればそれだけ宴会時間は長くなる。バーベQ他食べ放題、生ビール飲み放題だ。
 大会は、フルパイロンが3人、私と同じくらいがそこそこいて、ブッ飛んだ人も多い。総合成績、金沢魂は3位だった。そして飲み続け、夕方前に帰路につく・・・・・・・・・・・板敷は本当に遠かった、自宅到着は午前4時半であった。

おわり

[スナップ写真]

TO前、気合を入れる桐ちゃん


谷古宇さんと長岡氏ツーショット


[北陸組 一人当たり費用 (車1台に4人乗車)]

ウインド 宿泊施設利用料(布団付き) 2泊 3000円
高速料金 松本→高井戸→土浦北 往復 14300/4=3575円
安房峠トンネル 1500/4=375円
ガソリン 900km 9000/4=2250円
エントリー費 2000円
ビジター費 3000円(2日分)
謎中宴会費 4000円
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
合計 18,200円

[IFFC2 大会本部より](5/2)

大会パイロン座標

[IFFC2 大会本部より](4/14)
お久しぶりでございます
金沢魂のエントリー、首をなが〜〜くしてお待ちしていました。
ウレシイです!エントリー了解です。

また例のごとく前夜に、例の中華料理屋で宴会をやると思いますので
そちらも是非ご参加ください。

[2002金沢魂メンバーリスト]

[関西組]
・長谷中さん ♂ UP SPEED
・河野さん ♂ Xtralite
・堀川さん ♂ トップレス

[北陸組]
・柴田さん ♂ XC
・長岡さん ♂ LaminarST
・桐谷さん ♀ Sting
・金子さん ♂ Tako

[北陸組予定]
5月17日(金)
PM7:00 獅子吼発
深夜 板敷着 宿泊

18日(土)
練習フライト

19日(日)
競技参加
PM5:00 板敷発
PM12:00 獅子吼帰着

[IFFC2大会要綱]

IFFCとは・・・「Intercollege Friendly Flight Cup」といい,ハンググ
ライダーを通して,親睦を深めながら楽しくフライトする意味を持っ
ています。詳細は下記要項をご覧ください。


1.大会主旨:
  一度はハンググライディングに携わってきた人たちにおいて,久
  しくフライトから離れている人たちとの交流・親睦を深めると共
  に,現在のハンググライディング競技をより楽しく見てもらい,
  また飛んでもらい,学生からOBまでを含めたオール大学単位の
  チャンピオンまで決めてしまおうということも目的とし,一般的
  に社会に迷惑をかけないP証を所持するフライヤーにより,安全
  に楽しく行うインターカレッジ(大学間の対抗競技)大会とします。

2.参加資格:
  ●基本出場資格:
   各大学5名以上で上限を設けないP証の単独チームとする。団
   体戦は得点上位5名の総得点とするので,人数が多いこともそ
   の大学の実力とみなします。
  ●特例出場資格1:
   単独5名に達しない大学チームは,過半数の3名が揃えること
   が可能ならば,その大学名にて競技への出場資格を得られます。
   5名に満たない不足人数は,少人数の他大学の参加者を入れる
   ことを可能とします。
  ●特例出場資格2:
   単独3名に達しない大学は,ある特定地域,あるいは同じカテ
   ゴリーに属する5名以上の参加者を構成すれば,出場可能とし
   ます。
   (ex.中央線沿線大学チーム,山手線内側大学チーム,東京23
      区内(または外)大学チーム,宗教大学チーム,etc.)
  ●特例出場資格3:
   大学に属していない参加希望者は,社会人チームとして5名以
   上1チームのみ大会への出場資格を得ることができます。

3.競技方針:
 ●本大会は多数の方々に出場してもらうよう,一般社会人にとって
  も参加しやすいと思われる「日曜日の一日開催」とします。
 ●本大会はカメラを使う写真撮影による得点計算は行わず,スタッ
  フの稼動を軽減するよう,取得パイロンの自己申告による得点計
  算とします。
 ●得点計算は板敷オータムフライト,信濃平スカイスポーツ杯など
  の大会を基準にした簡易得点計算とします。ポイントシステムの
  計算式は使用しません。

4.大会運営:
 ●主  催:東海大HG
 ●後  援:(株)ウインドスポーツ,The I TEAM
 ●協  賛:なし
 ●日  時:2002年5月19日(日) <予備日は設けません。>
 ●場  所:茨城県八郷町板敷エリア
 ●参加チーム:基本的に無制限に受付けます。あまりにチーム数が
        多くなった場合は,IFFCプロデュース委員会で検討
        します。
 ●参加資格:基本的にP証を所持する5名以上1チームの大学単位
       →例外は項番2参照
 ●参加費用:チーム参加費用:5,000円/チーム
       個人参加費用
       →板敷会員 :3,000円/人
       →板敷非会員:2,000円/人(ビジター費別)
       →学   生:1,000円/人
       ※費用の徴収方法は別途チーム代表者に連絡します。
 ●申込期間:4/30(火)
       
 ●申込方法:各大学代表者のE-Mailによる申込みを基本とします。
       @参加大学名
       A代表者氏名及び使用機体

 ●大会日程: 9:00 開会式,競技説明(板敷エリア−テイクオフ)
       10:00 ゲートオープン
       14:30 ランディングクローズ
       16:00 バーベキューしながら表彰式(ランディング)

 ●競技方法:サーキット・パイロンによる大学対抗団体戦,および
       個人戦とします。
       団体戦:各チーム上位5名による総得点の高い順に
           順位を決定し,オール大学チャンピオンの
           称号が与えらます。
       個人戦:個人得点の高い順に順位を決定します。

5.特記事項
 大会主旨に沿うよう,飛んでいるフライヤー,飛んでいないフライ
 ヤーに関わらず,みんなに参加してもらうような下記イベントを併
 設する予定です。
 ●フライヤー間,あるいはその家族を含めての親睦を深めるため,
  ランディング場にて,フライトを見ながらバーベキューコーナー
  を設けます。

その他,問合せ等については,
かねやん kanekos@jp-r.ne.jpまで