ＪＨＦ ハンググライディングB級練習生技能証
１．Ｂ級技能
単独にてハンググライダーを操縦し、左１８０度旋回および右１８０度旋回を行う技能及び指定された着陸地帯に着陸する技能を修得する。
２．練習生
ハンググライディングＡ級技能証を有する者。
３．練習
成功飛行回数２０回以上、合計飛行時間は特に制限無し。
４．実技科目
１ フライトプラン（各フライトにおける判断・決心・計画の確認と宣言）
２ 飛行準備（機体、装備品、その他の用意と安全性の点検、確認）
３ 周囲警戒（空中および地上の安全確認・風のチェックと他機および傷害物）
４ テイクオフ（スタート位置・風に正対した走行・均等な加速）
５ スピードコントロール（直線飛行における最良滑空速度と最小沈下速度）
６ 軽いピッチング（軽い速度の増減、失速に対する注意）
７ １８０度旋回（左旋回、右旋回、開始方向と停止方向、持続操作）
８ ９０度左右連続旋回（切り返し操作）
９ ４５度左右連続旋回（切り返し操作）
１０ ランディングアプローチ（着陸地帯への進入判断、持続操作）
１１ 正確なランディング（風に正対した着陸、着陸地帯内への着陸、他機警戒）
１２ 機材の点検、調整（パイプの曲がり・凹み、各部の変形、セールの破れ・傷、ロープ類）
１３ 機材の収納（丁寧に収納、保護パッド、汚れ）
１４ Ｂ級総合課程 （４，９，１０，１１）
習得判断基準 ３回成功した場合に各種目を習得したものとみなす
５．学科科目
［ハンググライダー＆装備］
１ 各部の機能と取扱い
２ 運用限界
３ メンテナンス
４ 性能（Ｌ／Ｄ、スピードレンジ、最小沈下率、ペネトレーション）
５ 操縦性（バープレッシャー、レスポンス、回復、安定）
［パイロット］
６ マナー（地上においても空中においても他機の妨げにならないよう行動する）
７ 精神的要素（高さに対する不安と恐怖、自分の能力と限界、自信過剰緊張、プレッシャー、集中力、パニック）
［空気力学］
８ 揚力の要素（翼断面、翼面積、アスペクト比、空気密度、対気速度、迎角）
９ 抗力の要素（空気密度、迎角、表面積、有害抵抗、誘導抵抗、翼端流）
１０ 荷重（重力、体重、旋回、突風、乱気流、速度）
１１ 滑空比
１２ 最小沈下速度（使い方、注意、性能）
１３ 最良滑空速度（使い方、注意、性能）
１４ 風の効果（対気速度と対地速度、ヘッドウインドとテールウインド、クロスウインド）
１５ 風（高気圧から低気圧への流れ、温度差による対流）
１６ 天気予報と評価（マーク・風を読む・認識）
１７ ローカルコンディション（エリアごとの特徴）
１８ リッジ効果（風の強さ、斜面の角度・変化・幅）
１９ ウインドシアー（状況、危険）
２０ 安全・危険なコンディションの認識
２１ ローカルルール
２２ トラフィックルールとマナー（右側優先、スピードの遅いものの優先下にいるものの優先）
［実際の飛行と安全］
２３ 安全な飛行
６．ハンググライディングＢ級練習生技能証検定試験
１ 実技検定科目試験 （実技科目の４，９，１０，１１）：３回の成功飛行を行った場合、各科目を修得した物とみなす。
合格基準：安全に試験科目を実演すること。
２ 学科検定科目試験：学科検定試験問題（口頭可）に合格すること
合格基準：正解率７０％以上
７．ハンググライディングＢ級練習生技能証の効力
ハンググライディングＢ級練習生技能証を有する者は、ハンググライディング教員又は助教員の監督を受ける場合及び、ハンググライディング教員又は助教員からその監督を依頼されたハンググライディングパイロット技能証を有する者の監督を受ける場合に、その習得した技能の範囲で飛行を行う事が出来る。
−以上−