千里浜で海岸練習
12/9 曇り 南西の風5m 能登半島の入り口にある千里浜海岸で海岸練習を行いました。メンバーはK沼会長、N原部長、A賀、S籐、H田くん。ここ千里浜の海岸は全国でも珍しく砂浜が車道となるほど砂の密度が高くカートーイングにはもってこいの場所です。今日の課題はSport2へ乗り換え予定のN原部長の新機への習熟度アップ。まずは強風グラハンで翼を活性化させてシングル機とダブル機の違いを体験してもらいました。時折風向きが変化するコンディションでのグラハンでしたがいつものシングル機とは違い手こずっているようです。風向きの変化に対して機体が自動的に風の方向へヨー動作する力がシングル機より弱く翼が正しく風の方向に向いていないため翼が活性化できていないのが原因のようです。ヨー力を生かせるかどうかはソアリング中の翼効率の違いにも表れる様に思えます。最近さらにこの練習の重要性を感じるようになって来ました。
と言うことで、我々が何の練習をしていたかを明確にするために、無尾翼機の安定性について調べてみました。流行りのChatGPTで「無尾翼機のヨ-安定メカニズム?」と尋ねてみると「ウイングチップ」だのなんだの的外れな回答ばかりでNG。この手の文献は海外にありそうなので「無尾翼航空機のヨー安定性」をGoogle翻訳して「Yaw stability of tailless aircraft」で検索するとよさげな文献が出てきました。スウェーデンのリンショーピング大学が発行した「A Study on Flight Mechanics of Tailless Aircraft」(無尾翼航空機の飛行力学に関する研究) https://wcc.ep.liu.se/index.php/TMAL02/article/view/559
Google機械翻訳はこちら↓
https://skyhang2.sakura.ne.jp/skyhang.jp/wp-tmp/skyhang_1/013_wcc19008013(Japanese).pdf
この文献によると無尾翼機のヨー安定は
「Yaw stability is achieved by a method called differential drag, where the drag on one side of the wing is increased more than on the other side causing a directional change of the aircraft in that direction.」
「ヨー安定性は、差動抗力と呼ばれる方法によって実現されます。この方法では、翼の片側の抗力がもう一方の側よりも大きくなり、その方向に航空機の方向が変化します。」
差動抗力の発生方法としては、①スポイラー②エルロン/エレポン③スポイラーロン等があるが、原理的には、例えば左斜めから風を受けると左翼の効力が増加して機体は左を向くという内容。①②③を持たないハングがどのような原理で差動抗力を発生させているでしょうか。もう一つ、左から風を受けると左翼の投影面積が増加する事で左翼の揚力が増加し左翼が持ち上がるロール動作も入る。海岸でハングを持っていると確かにそうなりますよね。ではまた海岸でやってみよう!!